肩こりとは?

姿勢の悪さや同じ姿勢での作業の繰り返し、寒さやストレス、他の疾患(下記参照)からの二次的作用により首、肩周りの筋肉が硬くなることにより起きます。
症状がひどくあると手のしびれ、握力低下、頭痛、吐き気、目の奥が痛い、耳鳴り、めまいなどを引き起こす原因にもなります。
但し、長引く頭痛、ハンマーで殴られたような強い頭痛などは肩こりからではない場合もありますので、気になる方は、脳神経外科を受診後問題が無ければ当院を受診ください。
当院も提携しております脳神経外科がございますので、ご連絡もしくは、ご来院頂ければご紹介いたします。
●あなたの「肩こり」は本当にただの肩こり?
他の疾患の副作用として肩こりが発生する場合もあります。
下記の疾患は肩こりを引き起こしやすい疾患です。
今のご自身の症状と照らし合わせてみてください。
頸椎椎間板ヘルニア
首が動かせなくなるような痛みで始まることが多いのですが、首の他にも肩、腕、肩甲間部の痛み、しびれ、脱力感が生じます。
また、痛みやしびれは、腕から手にもその症状があらわれます。
重度の場合は両手、下半身まで及び物がつかみにくい、物をよく落とす、足が突っ張るなどの症状へ進行する場合があります。
肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)
特に原因もなく自然に肩が痛み、腕が上がらなくなるなど、老化とともに肩関節が痛んだり、動きが悪くなるものです。
症状としては、「肩が上がらない」「夜、肩が痛み寝れない」「動作時に痛む」などが挙げられます。完治するまでに一般的に早くても半年、1年~2年の期間を有します。根気が必要です。
肩腱板断裂(損傷)
◆症状
40歳以上の男性(男62%女38%)、右肩(右68%左32%)に好発します。発症年齢のピークは60代で肩の運動障害、運動痛、夜間痛を訴えますが四十肩、五十肩と違うところは拘縮すなわち関節の動きが硬くなることが少なく肩を挙げる事は可能な場合が多い。
◆原因
原因は肩の複雑な構造上の問題と腱板の老化がありますので中年以降の病気と言えます。明らかな外傷が半数、残りはハッキリとした原因はなく、日常生活動作で断裂がおきます。男性の右肩に多いことから使いすぎが原因となっていることが推測されます。
胸郭出口症候群、斜角筋症候群
鎖骨周辺で腕神経叢という腕や手指に行く抹消神経の束が腕や手指に行く鎖骨下動脈や鎖骨下静脈という血管とともに圧迫されて起き病気で首や肩・腕を特定の位置に持っていくと腕や手指にしびれや怠さ、痛みが現れます。首が長く、なで肩の女性に多い。
頸椎症(頸椎症性神経根症、頸椎症性脊髄症」
頸椎症は主に加齢に伴うもの外傷(アメフト、ラグビーなどその他交通事故)により起こることが多い。頸椎症の中には変形した骨、靭帯の石灰化、骨化などにより神経を圧迫する頸椎症性神経根症、脊髄自体を圧迫する頸椎症性骨髄症があります。
症状はまずは、首、肩の重さや痛みなどから始まり、徐々に上肢、下肢の症状が出ます。
例としては、腕の痛み、脱力感、手指のしびれ、シャツのボタンがかけにくい、字を書くのが不便などの症状が出ます。
脊髄に圧迫が起こると下肢の症状が現れ、歩行障害、便秘排尿障害、最悪、歩けなくなることもあります。
内臓疾患、感染症からの肩こり
これは、判別の難しいところですが、今まで肩こりがなかったのに急に肩こりがする、
左肩が急に痛くなったり、引いたりを繰り返すなど普段と違う感じがあれば要注意です。
例としては、肺がんや肺腫瘍の初期症状として肩こりが出たり、狭心症、心筋梗塞などでは左肩へ痛みが出る特徴があり、肝臓、胆のうの病気では左肩へ痛みが出ることがあります。また、ヘルペスなどでも肩こりが出る場合があります。
「あれっ、普段と違うな。。。」と思えば内科等受診するのも手だと思います。
当院では、整形外科に限らず、脳神経外科、外科、内科等とも提携しているので問診の時におかしいと感じた場合はご紹介させて頂いています。
石灰沈着性腱板炎とは?
40~60代の女性に多く、四十肩、五十肩と症状は似ているのですが四十肩、五十肩は数ヶ月を掛けて違和感から痛みに変わり肩が動かせなくなる事が多いですが石灰沈着性腱板炎は何もしていないのに急激に肩に激痛が走り動かせなくなります。
原因は?
人間の身体はカルシウムを作ることが出来ません。その為食品から摂取する必要がありますが身体にカルシウムが不足すると骨を溶かしてカルシウムを補おうとします。しかしそのカルシウムが余ってしまうと血液中から溢れ出しそれが石灰化して肩関節に付着すると激痛となります。
治療法は?
まずは急激に肩の激痛に襲われ原因がハッキリしない場合は外科や整形外科などでレントゲンを撮りましょう。肩関節の周囲に通常では写らない白い塊が写れば石灰沈着性腱板炎です。その場合は注射や痛み止め内服で症状が治まるのを待ちましょう。痛みが軽くなったら身体がカルシウムを早く吸収してくれるように動かしたり、温めたり、マッサージなど血流が良くなるようにしましょう!
肩こりの症例
肩凝り、身体の歪み

肩凝りがあり、ご家族から「身体が歪んでいるから一度、診てもらっては?」と言われたそうで、来院されました。
初診時は左肩が挙がり、かなり歪みもあったのですが、数回治療を重ねて最終的には右下の写真のようになりました。
四十肩 石灰沈着

来院当初、夜間痛、肩の運動制限等あり提携病院にてレントゲンを撮ったところ矢印のところにハッキリと石灰沈着が見られました。薬と併用して当院にて高周波治療、温熱療法を行い1ヵ月後痛みも無くなって来たため再度レントゲン撮影を依頼したところ病院でもビックリされるくらい右の写真のように沈着が無くなっていました。
当院では整形外科や脳神経外科とも提携し治療を行っております。首や肩の痛みなどでお困りの患者様是非、当院へご来院ください。
肩板損傷 肩関節周囲炎

右肩に痛みがあり右を下にして寝る、肩を動かす等困難な状況で来院。病院での精査、他の整骨院で治療していましたが効果が出ず来院されました。
右肩の痛みを庇うため肩が挙がっているのが左の写真でわかります。
3回目の治療で左右対称まで改善しましたが、まだ3割程度痛みが残っているため継続加療中です。